阿彌陀寺(読み)あみだじ

精選版 日本国語大辞典 「阿彌陀寺」の意味・読み・例文・類語

あみだ‐じ【阿彌陀寺】

[一] 山口県下関市阿彌陀寺町にあった真言宗の寺。山号は聖衆山。建久二年(一一九一)後鳥羽天皇の勅宣により建立安徳天皇をまつる。明治八年(一八七五)赤間宮(現赤間神宮)と改められ、現在は地名だけが残る。
[二] 山口県防府市にある真言宗御室派の寺。山号花宮山。建久八年(一一九七)造東大寺使重源が創建国宝の鉄製多宝塔がある。
[三] 京都市上京区にある浄土宗の寺。山号蓮台山。開基は清玉。織田信長帰依(きえ)をうけ永祿一〇年(一五六七)近江坂本に創建。本能寺の変ののち、信長遺骨を収めた。
[四] 京都市左京区大原古知平町にある浄土宗の寺。山号は光明山。慶長一四年(一六〇九)木食僧(もくじきそう)弾誓(たんぜい)が開く。毎年正月、大原念仏(大原雑居寝)の遺風がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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