阿波根村(読み)あーぐんむら

日本歴史地名大系 「阿波根村」の解説

阿波根村
あーぐんむら

[現在地名]糸満市阿波根あはごん

兼城かにぐすく間切の北西端に位置し、北は豊見城とうみぐすく間切の翁長うなが村・保栄茂びん(現豊見城市)、西は潮平すんじや村の西原いりーばるを介して海に臨む。「おもろさうし」巻一二の五四に「一 あはこんの くせらへや(阿波根のクセラヘ〔神女〕が)/おそつちへ ゑけ とよま(〔霊力を〕襲い継いで鳴響〔とよ〕もう)/又 なからにや ひやこんしか(名嘉地仁屋と比屋根子が)/又 はねさしやり くせさしやり(〔頭に〕羽根をさして 奇せ〔羽根〕をさして)」とある。万暦四八年(一六二〇)の「ようとれのひのもん」に「そうふきやう二人あはこんの大やくもい」とあり、裏面の極楽山碑文には「大奉行阿波根真界」とみえる。

絵図郷村帳豊見城とうみぐすく間切「安波根村」、琉球国高究帳に同阿波根村とあり、「琉球国由来記」には兼城間切「安波根村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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