阿賀良村(読み)あがらむら

日本歴史地名大系 「阿賀良村」の解説

阿賀良村
あがらむら

はやし村と実質的には一体化した地で、池之内いけのうち村に接していたと考えられる中世村落。春部かすがべ郡司範俊の開発にかかるものであるが、篠木しのき野口のぐち野田のだは関東御領として鎌倉円覚えんがく寺が地頭職を掌握したのに対し、阿賀良村は林村とともに別相伝の地として浄円・宴源ら名主が代々相承した。円覚寺が当村と林村に年貢を納めることを命じたので、元亨二年(一三二二)名主らは請文を提出し、円覚寺への年貢は納めるが、下地は相伝の道理に任せて名主らが知行する旨を主張した(円覚寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android