最新 地学事典 「降伏値」の解説
こうふくち
降伏値
yield value
載荷試験などで岩石や地盤に加重を加えると,初めは応力(または荷重)-歪み(または変形量)曲線は直線的な関係を示すが,ある応力を超えると歪みが急増しはじめる変曲点が認められる。この点を降伏点と呼び,そのときの応力値を降伏値または降伏応力(降伏荷重)という。また,これを材料の強度という観点からみるときは降伏強度という。岩盤では,完全な破壊に至るまでの応力-歪み曲線に二つ以上の降伏点が認められ,最初に現れる降伏点をinitial yield pointという。このような現象は潜在的な節理・亀裂などにより応力分布が不均等になり,載荷の初期段階から節理面沿いの局部すべりが生じ,岩片の破断とこのすべりが交互に発生して,波及的に完全な破壊に至るためと考えられる。
執筆者:飯島 弘・佐々木 和彦
参照項目:載荷試験
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

