院役村(読み)いんやくむら

日本歴史地名大系 「院役村」の解説

院役村
いんやくむら

[現在地名]山形市印役町いんやくまち・印役町一―五丁目・鈴川町すずかわまち一―三丁目・大野目だいのめ一―四丁目・五十鈴いすず一―三丁目・花楯はなだて一―二丁目

山家やんべ村の西に位置し、馬見まみさき川中流東岸平地に立地。印鑰・印役とも書いた。地名印鑰神明宮の門前集落として発達したことに由来。古くは山家村の枝郷であったと伝える(出羽国風土略記)。最上氏改易後は山形藩領、延享元年(一七四四)幕府領、明和七年(一七七〇)米沢藩預地となり、弘化二年(一八四五)から再び山形藩領となる。

元和九年(一六二三)の院役村検地帳(山形県史)によれば、田一町二反余・畑一〇町余、うち屋敷地一町二反余・屋敷数二五。山家双月そうつき長町ながまち・大野目などの近隣村と山形城下三日みつか町などから入作していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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