陰物(読み)いんぶつ

精選版 日本国語大辞典 「陰物」の意味・読み・例文・類語

いん‐ぶつ【陰物】

〘名〙
① 陰気な物。また、人。
読本椿説弓張月(1807‐11)前「蟇(ひき)は陰物(インブツ)の祖」 〔易経‐繋辞下〕
性器
詩学逢原(1763)下「いかに有る物なりとて、尻の穴・陰物を絵がきたるは、甚尾籠なるべし」

かげ‐もの【陰物】

〘名〙 盗品とまぎらわしい怪しい品物。
※禁令考‐後集・第三・巻二五・寛政三年(1791)「陰物買と盗物買と之差別に付評議〈略〉御定書に、陰物買、入墨之上敲、但年来此事にかかはり居候ものは、死罪、陰物と乍存、又買致し候もの、入墨之上敲」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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