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入墨 いれずみtattoo

翻訳|tattoo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

入墨
いれずみ
tattoo

皮膚や皮下組織に色素を沈着させて,絵,文様,印を永久に刻み込むもので,世界各地に行われている。身体装飾の意味をもつだけでなく,自己の所属集団を表わしたり,自己を災いから守るために用いたり,地位,威信を表わしたり,入墨によって来世の幸福を得ようとしたり,罪人の印としたり,その目的はさまざまである。日本でも入墨の風習は古くからあり,縄文・弥生時代にも行われていたことを想起させる土器,土偶がある。『魏志』倭人伝には「男子大小なく皆黥面文身 (げいめんぶんしん) す。…諸国の文身各異なり,あるいは左あるいは右に,尊卑に差あり」と書かれている。江戸時代に入って身体装飾用として技術的な発達をみたが,一方では入墨刑として刑罪にも用いられた。世界各地の民族の例では,こうした有色素沈着による入墨もあるが,無色素の瘢痕文身 (はんこんぶんしん) が多い。最も盛んなのはアフリカで,皮膚の上に望みの絵柄をすすで下書きしておいて,その上をナイフで彫り,傷を樹脂でこする。入墨で有名なのはアフリカのスーダン諸族,ウバンギ族,ニュージーランドのマオリ族,北アメリカインディアン諸族,その他太平洋諸島や東南アジア,東アジアの諸民族にもその例が知られている。

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百科事典マイペディアの解説

入墨【いれずみ】

刺青(しせい)ともいい,文身(ぶんしん)の一種。墨,朱,緑青(ろくしょう)などの溶液を針につけて皮膚を刺し,皮膚内,皮下組織に色素を沈着させる。成人,出身,功労,犯罪のしるし,魔よけ,装飾として古来世界各地で行われ,日本の古例は記紀や《魏志倭人(ぎしわじん)伝》にも見える。江戸時代の1720年から盗犯を犯した者の腕や額に入墨の刑を実施,前科者を入墨者と称した。江戸後期職人などに精巧な図柄の入墨が流行したが,1872年太政官(だじょうかん)令で禁止,現在は一部にのみ見られる。沖縄の女子は成人のしるしに家筋や島によってほぼ一定の図柄の入墨をした。アイヌの入墨も有名。
→関連項目化粧倭人

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