陰雨(読み)いんう

精選版 日本国語大辞典 「陰雨」の意味・読み・例文・類語

いん‐う【陰雨】

〘名〙
① 空が曇ってきて雨が降ること。
小右記‐天元五年(982)四月一九日「時々陰雨、申時許天晴」 〔詩経‐豳風・鴟鴞〕
② しとしとと降り続く雨。
蔗軒日録‐文明一七年(1485)四月一二日「夜間風吹雨洒。百年天下計、今日釈門良、心地不快、以陰雨也」
※玉塵抄(1563)四三「陰雨がそそいでうるをすぞ」 〔詩経‐曹風・下泉〕

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デジタル大辞泉 「陰雨」の意味・読み・例文・類語

いん‐う【陰雨】

しとしとと降りつづく陰気な雨。
空が曇って雨が降ること。

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普及版 字通 「陰雨」の読み・字形・画数・意味

【陰雨】いんう

雨降り。〔三国志、魏、王粛伝注に引く魏略〕或るひと三餘のを問ふ。(言ふ、の餘、夜は日の餘、陰雨は時の餘なりと。

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