最新 地学事典 「陸背斜」の解説
りくはいしゃ
陸背斜
anticlise ,anteclise
大陸地殻(台地)における第一級の上向きの構造。陸向斜の対。平面では,不規則な円または楕円形,104~5km2の面積を占め,周辺にきわめて緩やか(1°以下)に傾斜。面積に比べて厚さは薄く,最大数千m。長期(いくつかの紀)にわたって成長し,堆積間隙が多い。隣接する陸向斜に比べて,薄く粗い堆積物からなる(例,バルト楯状地・ウクライナ山地)。陸背斜は,陸向斜からとり残された地域としてもできるが,より積極的な地殻の上向き活動としても生じ,後者の場合,その頂上部には地溝などの断裂を生ずることがある(例,ライン地溝)。まれに火山活動を伴う(例,フランス中央山地)。V.A.Tetiayev(1916)により最初に用いられ,N.S.Shatsky(1945)により現在の意味に使われた。
執筆者:垣見 俊弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

