古い地質時代に激しい変動を受け,その後は安定化してしまった地殻の部分で,変動帯と対照的な地域。クラトンcraton(剛塊)ともいう。主として花コウ岩や変成岩類からなり複雑な地質構造を示す。この上に後の時代の堆積岩が,ほぼ水平に重なることもある。先カンブリア時代の変動後に安定化し,その後の堆積物がほとんどない楯状地と,かなりの堆積物に覆われる卓状地または台地とが区別される。
執筆者:植村 武
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