険固(読み)けんご

精選版 日本国語大辞典 「険固」の意味・読み・例文・類語

けん‐ご【険固・嶮固】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) けわしい地の利をしめて守りのかたいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「嶮固便宜水陸。比於蜀漢画無一レ能」(出典田氏家集(892頃)上・江州形勢)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公四年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「険固」の読み・字形・画数・意味

【険固】けんご

けわしく難攻。〔史記、六国表序〕秦の兵を量るに、三晉の彊(つよ)きに如(し)かず。然れども卒(つひ)に天下(あは)せるは、必ずしも險固の、形勢の利に非ざるなり。蓋(けだ)し(ある)いは天の助くるならん。

字通「険」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android