デジタル大辞泉
「険」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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けん【険・嶮】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 )
- ① けわしいこと。また、その所。難所。
- [初出の実例]「深レ溝作レ険、以断二逆賊首鼠之要害一者」(出典:続日本紀‐宝亀一一年(780)一二月庚子)
- 「山の険によりて、ついぢを高くつくぞ」(出典:史記抄(1477)一五)
- [その他の文献]〔春秋左伝‐成公一六年〕
- ② むずかしいこと。困難なこと。
- [初出の実例]「中古以来、商賈の険を冒(おか)し危きを凌ぎ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉七)
- ③ よこしまなこと。悪いたくらみ。〔阮籍‐大人先生伝〕
- ④ ( 「権」「慳」と書くこともある ) 性格がとげとげしいこと。顔つきや物言いなどにとげとげしさのあること。
- [初出の実例]「人心ほど険な物は無ぞ」(出典:寛永刊本江湖集鈔(1633)一)
- 「ちっと権(ケン)があるよ。あれで愛敬がありゃア鬼に鉄棒(かなぼう)さ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)
さ‐が【険・嵯峨】
- 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 石や岩山などの高くけわしいさま。
- [初出の実例]「高嶺嵯峨多二奇勢一、長河渺漫作二廻流一」(出典:懐風藻(751)吉野之作〈丹比広成〉)
- 「須彌の頂き嵯峨(サガ)とそばたち」(出典:浮世草子・近代艷隠者(1686)五)
- [その他の文献]〔司馬相如‐哀二世賦〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「険」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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