階段採掘法(読み)かいだんさいくつほう

百科事典マイペディア 「階段採掘法」の意味・わかりやすい解説

階段採掘法【かいだんさいくつほう】

階段掘りとも。露天掘りの代表的な方法剥土(はくど)後,地表から1段の高さ4〜25m,幅10〜25mの階段状に鉱床採掘を進めるやり方。大型機械,大型車両が利用でき,大鉱床を能率的に採掘できるが,地形地質などが適合していることが要件米国の銅・鉄鉱石多くはこの方法で採掘され,ユタ銅山が特に有名。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「階段採掘法」の意味・わかりやすい解説

階段採掘法
かいだんさいくつほう
bench cut

1つまたは数個の水平なベンチ (階段) で採掘する方法。ベンチカット法ともいう。ベンチの高さは,使用する掘削機械または鉱床状態によって異なるが,一般に5~20mぐらいで,10m程度のものが多い。大規模な露天掘りでは数十段のベンチから成るものがある。

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世界大百科事典(旧版)内の階段採掘法の言及

【露天掘り】より

…とくに,世界第3位の生産量をあげている石灰石鉱山のほとんどが露天掘りである。
[露天掘りの方式]
 露天掘りは鉱床の性状によって最も適した方式が採用されるが,今日では,鉱床の頂部から階段状に採掘場を作って掘り下げる階段採掘法がもっとも普遍的である。日本の石灰石鉱山の多くは,鉱床が山地にあるため,山腹に大型機械類の登攀(とうはん)路を作って鉱床の頂部に至り,表土石をはぎとってから,高さ10m,幅20m以上程度の採掘ベンチを作って掘り下げるものが多い。…

※「階段採掘法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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