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階級分解 かいきゅうぶんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

階級分解
かいきゅうぶんかい

階級社会における諸階級の編成は必ずしも一定不変のものではなく,生産力の発展,階級闘争の展開によって絶えず変動するが,その変動には,本質的に一定の法則性が見出される。とりわけマルクス主義における階級分解の法則性に対する見解は重要である。資本主義的生産様式を基礎とする近代社会では,生産力の増大に伴い労働者階級と資本家階級が有力な対抗的階級となるが,その過程で広範に残存している中間階層や過渡的な階層は,ほんの一部が資本家階級に上昇し,その大半は賃金労働者化し,二大階級のなかに包摂されていくという法則である。しかし,このマルクス主義の資本主義社会における階級の両極分解の法則性に対して,資本主義の高度化に伴い,多くの異論が生れた。ホワイトカラーの増大などに示される新中間層の肥大化傾向,資本と経営との分離による資本家階級とは別の経営者階層の出現などがその例であり,また小土地所有者の農業資本家と農業労働者への両極分解の傾向にも,階級分解の多様化が指摘される。

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