隠さふ(読み)カクサウ

デジタル大辞泉 「隠さふ」の意味・読み・例文・類語

かくさ◦う〔かくさふ〕【隠さふ】

[連語]《動詞「かく(隠)す」の未然形+反復継続の助動詞」。上代語》隠しつづける。繰り返し隠す。
沖つ藻を―◦ふ波の五百重波いほへなみ千重にしくしく恋ひわたるかも」〈・二四三七〉

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精選版 日本国語大辞典 「隠さふ」の意味・読み・例文・類語

かくさ‐・う‥ふ【隠う】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「かくす(隠)」の未然形に継続・反復を表わす助動詞「ふ」の付いたもの ) 隠し続ける。繰り返し隠す。
    1. [初出の実例]「三輪山をしかも隠か雲だにも情(こころ)あらなも可苦佐布(カクサフ)べしや」(出典万葉集(8C後)一・一八)

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