隠事(読み)インジ

デジタル大辞泉 「隠事」の意味・読み・例文・類語

いん‐じ【隠事/陰事】

秘密にしておくべきこと。かくしごと。秘事

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隠事」の意味・読み・例文・類語

かくれ‐ごと【隠事】

〘名〙
諸国風俗問状答(19C前)淡路国風俗問状答「かくれ事・鬼事・草履隠し・穴一・壁投等あり」
人目につかないようにひそかに行なう物事。秘密の事柄
※一と踊(1921)〈宇野浩二〉六「何かかくれ事(ゴト)をしに行ったといふふうにみなされて」

かくし‐ごと【隠事】

〘名〙 人に悟られないように、ひそかに行なう事柄。秘密にしている事柄。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一七「此躰ならは追付て露 隠事何そと人の問ひし時」
※人情本・三日月於専(1824)六回「あの男は兎角声が大きいから、どうも隠(カク)し事(ゴト)はならねえ」

かくろえ‐ごと かくろへ‥【隠事】

〘名〙 人に知られないようにしてする事。秘密。かくしごと。
源氏(1001‐14頃)帚木「忍び給けるかくろへごとをさへ、語りつたへけむ、人の物言ひさがなさよ」

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