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穴一 アナイチ

デジタル大辞泉の解説

あな‐いち【穴一】

近世の子供の遊び。地面に小さな穴をあけ、約1メートル離れた線の外から(ぜに)などを投げ入れて勝負を競う。穴打ち。銭打ち。 新年》「―の筋引すてつ梅が下/太祇

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百科事典マイペディアの解説

穴一【あないち】

江戸時代に流行した遊戯の一つ。地に径12cmほどの穴を掘り,適当な間隔の所に一線を引き,そこから小石,果実,銭などを投げ入れる。銭を用いるのは元禄期に流行。賭博(とばく)類似として銭の使用が禁じられると,明治時代には鉛製の穴一銭(七福神などの図柄)が売り出された。
→関連項目ビー玉

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世界大百科事典 第2版の解説

あないち【穴一】

貨幣を使ってする賭博。地面に貨幣が入るよりはやや大きい穴を掘って,少し離れて数人が交互に貨幣を投げ入れる。入らなかった者の貨幣は,入った者がとる。江戸時代中期ごろから市井の簡単な賭博として,主として江戸で行われた。正月になると,子どもたちがお年玉などをもらうので,穴一をするのが習わしになっていた。貨幣を使うといっても大方は一文銭だった。おとながするときは,一分銀を使うこともあったらしいが,そのような高額貨幣を投げる穴一は珍しかった。

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大辞林 第三版の解説

あないち【穴一】

近世の子供の遊び。地面にあけた小穴に、1メートルほど離れた線外から銭あるいは小石などを投げ、穴に入ったものを勝ちとする。穴打ち。銭ぜに打ち。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

穴一
あないち

子供の古い賭(か)け事遊び。銭の大きさほどの円形の小穴を地面にあけ、一定の線外から銭を投げて穴に入ったものを自分の所得とする。または相手の指定した銭に打ちつけ、当たったものを勝ちとする。穴一は、穴の前に一線を引いて勝負を争う意味とも、また「穴打ち」の転訛(てんか)ともいう。平安時代に中国から渡来した遊びで、江戸時代に流行した。銭の代用として鉛製の銭形玩具(がんぐ)も生まれた。めんこ、ビー玉遊びに似ている。[斎藤良輔]

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