精選版 日本国語大辞典 「嘉祥寺」の意味・読み・例文・類語
かじょう‐じ カジャウ‥【嘉祥寺】
[一] 京都市伏見区深草瓦町にあった真言宗の寺。嘉祥四年(八五一)文徳天皇が仁明天皇の遺志により清涼殿を移して創建。開山は空海の弟子真雅。平安時代末期に仁和寺の別院となり、応仁・文明の乱により廃絶。深草聖天。
[二] 京都市伏見区深草坊町にある天台宗の寺。寛文二年(一六六二)空心僧都が廃絶した(一)を再興したもの。
[三] 中国の寺。浙江省紹興の会稽山にある。東晉時代、三七〇年頃の創建といわれ、隋代、嘉祥大師吉蔵が三論宗講座を開いた。
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