雁股城跡(読み)かりまたじようあと

日本歴史地名大系 「雁股城跡」の解説

雁股城跡
かりまたじようあと

[現在地名]大平村西友枝

雁股山(八〇七メートル)山頂にあった山城。中世末期の下毛しもげ郡の国人野仲鎮兼の出城という。城跡の周囲は六〇度を超す急斜面で、とくに南面から西にかけては断崖絶壁となる。主郭は最高部にあり、東西五―一九メートル、南北四五メートルほどの狭小の平地で、巨岩が天然の石塁となっている。主郭の北は曲輪跡が階段状に続く。南の自然遊歩道を一〇メートルほど下った所にある鉄平石を積上げた構造の石塁は、現在幅一メートル・高さ一メートル・長さ四メートルほど遺構が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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