雄ずい先熟花(読み)ゆうずいせんじゅくか(その他表記)protandrous flower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雄ずい先熟花」の意味・わかりやすい解説

雄ずい先熟花
ゆうずいせんじゅくか
protandrous flower

両性花において同一個体のおしべめしべよりも先に成熟するもの。キク科ユキノシタ科セリ科などにみられる。その花のめしべが成熟し,柱頭などが花粉を受付ける状態になるとすでにおしべは花粉の放出を終ってしおれてしまうので,同じ花のなかでの受粉が避けられる。これと逆にアブラナ科オオバコ科,ゴマノハグサ科にみられるようにめしべがおしべよりも先に熟するものを雌ずい先熟花 protogynous flowerという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android