雄ずい先熟花(読み)ゆうずいせんじゅくか(英語表記)protandrous flower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雄ずい先熟花」の意味・わかりやすい解説

雄ずい先熟花
ゆうずいせんじゅくか
protandrous flower

両性花において同一個体のおしべめしべよりも先に成熟するもの。キク科ユキノシタ科セリ科などにみられる。その花のめしべが成熟し,柱頭などが花粉を受付ける状態になるとすでにおしべは花粉の放出を終ってしおれてしまうので,同じ花のなかでの受粉が避けられる。これと逆にアブラナ科オオバコ科,ゴマノハグサ科にみられるようにめしべがおしべよりも先に熟するものを雌ずい先熟花 protogynous flowerという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android