雄剣(読み)ユウケン

デジタル大辞泉 「雄剣」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐けん【雄剣】

中国春秋時代干将が造ったという雌雄一対になった剣の一。呉王闔閭こうりょに献じたという。転じて、おもな剣。正の剣。

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精選版 日本国語大辞典 「雄剣」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐けん【雄剣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雌雄一対のうちの雄の剣。雌雄一対になった剣の一方の剣。特に、中国、春秋時代、呉の干将(かんしょう)がつくった名剣、干将と莫邪(ばくや)のうちの干将をいう。
    1. [初出の実例]「すぎにし金は、雌劔・ゆうけんとて、劔二つ作りしが、これ夫婦なり」(出典:寛永版曾我物語(南北朝頃)四)
    2. [その他の文献]〔呉地記〕
  3. おもな剣。正の剣。また、すぐれた剣。
    1. [初出の実例]「雄劔腰に在り 抜けばすなはち秋の霜三尺〈源順〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐夜詩〕

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