雄琴村(読み)おごとむら

日本歴史地名大系 「雄琴村」の解説

雄琴村
おごとむら

[現在地名]大津市雄琴一―六丁目・苗鹿のうか二丁目

苗鹿村の北、琵琶湖岸に立地し、西近江路が通る。「金葉集」に藤原敦光の歌として「まつかぜのをごとのさとにかよふにぞをさまれるよのこゑはきこゆる」とある。中世雄琴庄とみえる。当地の土豪和田氏が居城した雄琴城の遺構は明らかではないが、元亀二年(一五七一)九月二日の明智光秀書状(和田頴一家文書)は和田秀純宛のもので、山門攻略の前に光秀が和田氏はじめ比叡山周辺の土豪を味方に引寄せるための工作を行っていることが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android