朝日日本歴史人物事典 「雅子内親王」の解説
雅子内親王
生年:延喜10(910)
平安中期の伊勢斎宮。醍醐天皇と源周子の皇女。延喜11(911)年内親王となり,次いで四品となる。朱雀天皇の即位に伴い,承平1(931)年伊勢斎宮に卜定された。3年伊勢に群行し,奉仕すること2年と半ばにして,母周子の喪により,6年退下した。伊勢に赴く以前から,藤原敦忠と親交があり,帰京ののちもその親交は続いていたが,のちに藤原師輔と結婚し,高光,愛宮,為光,尋禅らを生んだ。
(谷口美樹)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報