アルフォンソ3世(その他表記)Alfonso Ⅲ

改訂新版 世界大百科事典 「アルフォンソ3世」の意味・わかりやすい解説

アルフォンソ[3世]
Alfonso Ⅲ
生没年:852ころ-910か911

大王〉と呼ばれたアストゥリアス王国最大,最後の王。在位866-910年。ムハンマド1世からアブドゥッラー時代における後ウマイヤ朝の政治的・宗教的内紛,それに伴うアミール権力の一時的衰微を巧みに利用しつつ,カスティリャからポルトガル北部地域に至るドウロ河谷全域をその統制下に組み入れた。同時に同河谷の再植民運動を積極的に推進し,アストゥリアス王国の支配領域をほぼ倍化した。
アストゥリアス
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関連語 ペドロ3世

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルフォンソ3世」の意味・わかりやすい解説

アルフォンソ3世[アストゥリアス王]
アルフォンソさんせい[アストゥリアスおう]
Alfonso III

[生]838頃
[没]910?. サモラ
アストゥリアス王国の王(在位 866~910)。オルドニョ1世の子。コルドバのイスラム総督国に起こった政争に乗じて,ドーロ川沿岸を占領,支配し,ブルゴスの町を創建。さらにその支配を東方に拡大して,新しく西ゴート的伝統を発展させた。

アルフォンソ3世[アラゴン王]
アルフォンソさんせい[アラゴンおう]
Alfonso III

[生]1265
[没]1291
アラゴン王 (在位 1285~91) 。ペドロ3世 (大王)息子。在位中は貴族との抗争に終始し,貴族の要請に屈して多く特権を与え,王権弱体化を招いた。

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