集団効果(読み)しゅうだんこうか(その他表記)group effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「集団効果」の意味・わかりやすい解説

集団効果
しゅうだんこうか
group effect

一定の集団状況におかれることによって,個人の心理的な過程あるいは個人の行動様式に変化がみられる現象,ないしはこの変化そのものをいう。このような現象ないし変化は,個人が他の集団成員と接触し,そこからコミュニケーションその他の作用を媒介として現れる場合もあるが,単に他の成員の存在そのものが刺激となって行動を変化させることもある。アメリカの社会心理学者 F.H.オルポートは,集団効果の主要なものとして,社会的促進とか対抗という現象を重視している。社会的促進とは,集団の影響によって単独の場合よりも判断や作業がより容易になる傾向のあることをいう。対抗とは,個人が他の成員を基準として,これと対抗しようと試みる競争意識の発生を意味する。オルポートは,このような集団効果が生じた結果,集団の内部においては,作業の量的増大と質的低下の傾向が現れることを指摘している。

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