雑人奉行(読み)ゾウニンブギョウ

デジタル大辞泉 「雑人奉行」の意味・読み・例文・類語

ぞうにん‐ぶぎょう〔ザフニンブギヤウ〕【雑人奉行】

国奉行くにぶぎょう

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精選版 日本国語大辞典 「雑人奉行」の意味・読み・例文・類語

ぞうにん‐ぶぎょうザフニンブギャウ【雑人奉行】

  1. 〘 名詞 〙 鎌倉幕府職名一つ。各国ごとに担当者を置き、雑人訴訟にあたった奉行人問注所所管に属した。国奉行
    1. [初出の実例]「盗人罪科軽重事〈略〉以此趣雑人奉行等可存知歟」(出典新編追加‐宝治二年(1248)七月一〇日)

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世界大百科事典(旧版)内の雑人奉行の言及

【国奉行】より

…この時期に上野の軍事統率権をもつ守護は比企能員であったが,のちには盛長の子の景盛が国奉行と守護を兼ねており,いつしか守護職を包摂したことがわかる。幕府体制確立後も上野や上総には,国内の雑訴を扱う雑人(ぞうにん)奉行が幕府内におかれていたことがみえ,これが国奉行とも呼ばれているが,前の国奉行とは区別すべきであろう。なお建武政権においても雑訴決断所に各国の訴訟の文書整理に当たる国奉行を置いたことがみえ,また室町幕府でも諸国に段銭を課した際にその徴納に当たる国分奉行を定めている。…

※「雑人奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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