東京都豊島区(としまく)南端の地区。山手(やまのて)台地の一部の雑司ヶ谷台地(標高約30メートル)にあり、南北朝時代のころ雑色(ぞうしき)職を勤めた武士がここに移住したこと、また付近の林野が法明寺(ほうみょうじ)の雑司料にあてられたことが地名の起源という。北に接する南池袋にある雑司ヶ谷霊園は、青山霊園、染井(そめい)霊園とともに政府所管の公共墓地として1872年(明治5)設置された(現在は東京都が管理)。2丁目と3丁目の境を東京地下鉄副都心線、都電荒川線が通り、3丁目に法明寺が管理する雑司ヶ谷鬼子母神(きしもじん)とよばれる鬼子母神堂がある。現在の建物は1666年(寛文6)造営といわれ、子授けイチョウ、民芸品のすすきみみずく、ケヤキの並木道で知られる。
[沢田 清]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...