雑賀野(読み)さいかの

日本歴史地名大系 「雑賀野」の解説

雑賀野
さいかの

吹上のうち、雑賀山の北方平地を称したと思われ、神亀元年(七二四)一〇月の聖武天皇紀伊行幸の際の山部赤人長歌に「やすみししわご大君の 常宮と仕へまつれる 雑賀野ゆ背向に見ゆる 沖つ島清き渚に(下略)」と詠われる(「万葉集」巻六)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報