最新 地学事典 「雑鉱」の解説
ざっこう
雑鉱
中国地方の黒鉱以外の銅・磁硫鉄鉱・亜鉛を主とする交代鉱脈型鉱床の鉱石。日本独特の経験的・伝統的用語。正確な科学的分類上の根拠は曖昧で,磁硫鉄鉱に富み,中・古生界の粘板岩・砂岩・石灰岩と花崗岩類の境界に存在し,スカルンを多少伴った脈状・不規則レンズ状の鉱石をいう場合が多い。岡山県の伊田・三原・吉岡・小泉・三平茂見尾,広島県金明,山口県桜郷などの諸鉱山の鉱石が好例。二,三の例を除き大規模なものはない。東トランスバイカル地方にも類似鉱石が多く報告され,多金属鉱(polymetallic ore)と呼ばれている。
執筆者:岸本 文男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

