雑食(読み)ザッショク

精選版 日本国語大辞典 「雑食」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐しょく【雑食】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いろいろのものをとり混ぜて食べること。混食。
    1. [初出の実例]「蝉は雑食をばせずして、風露をのみ飲て」(出典:四河入海(17C前)五)
  3. 動物性と植物性の食物をとり混ぜて食べること。
    1. [初出の実例]「又命天下限七々日、禁断殺生及断雑食」(出典:続日本紀‐天平一五年(743)一月一三日)
  4. 雑多な食品
    1. [初出の実例]「茶菓酒殽雑食(ザッショク)の店を十箇所に置きて」(出典:令夫人(1903)〈尾崎紅葉〉中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の雑食の言及

【食性】より

…普通にはかなりおおざっぱな類型的区分でまにあわされているし,主食とみなされる食物によって区分されることが多い。〈何を〉という見地からの最もおおざっぱな区分は,動物食carnivorous,植物食herbivorous,雑食omnivorousであろう。この意味での雑食性とは,動物性の食物も植物性の食物もとるということであって,種々雑多な動物(もしくは植物)を食べることではない。…

※「雑食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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