離魂病(読み)りこんびょう

  • りこんびょう ‥ビャウ
  • りこんびょう〔ビヤウ〕

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 魂が肉体から分離して、一人が全く同一の二人に別れると信じられた病気。影のわずらい。
※雑俳・たから船(1703)「わくる物・二妻狂ひはりこん病」
② 睡眠中に無意識のまま迷い歩くなどする病気。夢遊病。
※雑俳・柳多留‐一三八(1835)「離魂病ほどに添寐の女形」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の離魂病の言及

【影】より

…そのような遊離魂を〈かげ〉と呼んだ用法は《日本書紀》《万葉集》に幾つも見当たる。近世になってから《一夜船》《奥州波奈志》《曾呂利話》などの民間説話集に記載されている幾つかの〈影の病〉は,当時でも,離魂病の別称で呼ばれる奇疾とされたが,奇病扱いしたのは,それはおそらく近世社会全体が合理的思惟に目覚めたというだけのことで,古代・中世をとおして〈離魂説話〉や〈分身説話〉はごくふつうにおこなわれていた(ただし,こちらのほうには唐代伝奇小説からの影響因子が濃厚にうかがわれるが)のであり,現在でさえ,〈影膳〉の遺風のなかにその痕跡が残存されている。 ついでに,〈影膳〉について補足すると,旅行,就役,従軍などにより不在となっている家人のために,留守の人たちが一家だんらんして食事するさい,その不在の人のぶんの膳部をととのえる習俗をいい,日本民俗学では〈陰膳〉と表記する。…

※「離魂病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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