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夢遊病(読み)ムユウビョウ

百科事典マイペディアの解説

夢遊病【むゆうびょう】

夢遊症とも。夜間睡眠中,突然起き上がり,発作的に歩き回ったり,話したりし,再び眠ってしまう現象で,その間覚醒せず,本人は全く覚えていない。一般に神経質な人,とくに小児若年の正常人にみられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

むゆうびょう【夢遊病 somnambulism】

歯ぎしりや夜驚,夜尿などと同様に,睡眠時異常現象,パラソムニアparasomniaの一つで,夢中遊行とか夢遊症ともいわれる。夜中に家の中や路上を徘徊し,ときには裸で歩いたり,木に登ったりするが,また自分のベッドに戻る。両親や異性のベッドに入ることもある。翌朝はなにも覚えていない。持続は20~30分のことが多い。夢のなかの行動のようだがレム睡眠や夢とは関係なく,ノンレム睡眠の第3段階ないし第4段階などの中程度睡眠,あるいは深睡眠で始まる。

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大辞林 第三版の解説

むゆうびょう【夢遊病】

睡眠中、急に起き出して歩きまわったり簡単な動作をしたあと再び就寝するが、本人は全く覚えていない症状。小児にしばしばみられる。夢遊症。夢中遊行症。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夢遊病
むゆうびょう

ノンレム睡眠とよばれる深い睡眠中に、寝返りをうつ時間帯に一致する体動に続いて、突然ベッドから起き上がったり周囲を歩き回るなどの行動がしばらくの間続く状態。睡眠時遊行症と同義とされることが多く、睡眠障害国際分類では睡眠中もしくは睡眠覚醒(かくせい)移行時などに異常行動がみられる睡眠時随伴症の一つに分類される。かつては夢中遊行症という呼称も使われたが、病態に対して的確でないという理由で現在ではほとんど使われない。ほかに、ドアを開けたり衣服を着替えて外出しようとするなどの異常行動を示すこともあり、ときにおびえて悲鳴や叫び声をあげるなど夜驚症に似た行動を伴うこともある。一見するとなにか目的があって行動しているようにみえるが、表情はうつろであり、翌朝目覚めたときにこうした行動について記憶していない。4~12歳ころの小児に多いが、成人にみられることもある。
 夢遊病は、かつては睡眠中に限定した異常行動だけをいうのではなく、意味のない動作を反復するてんかんの自動症やヒステリーの解離症状、憑(つ)き物妄想でみられる夢遊状態なども含む広い概念であった。[編集部]

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世界大百科事典内の夢遊病の言及

【睡眠】より

…未熟児に多く,覚醒時には正常に呼吸しているが,眠ると呼吸が止まるためで,オンディーヌの呪い症候群のなかに含まれるものである。
[睡眠時の異常現象]
 (1)夢中遊行 夢遊病とも呼ばれる。幼稚園から小学校までの子どもの15%にみられる。…

※「夢遊病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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