雨山村(読み)あめやまむら

日本歴史地名大系 「雨山村」の解説

雨山村
あめやまむら

[現在地名]額田町雨山

額田郡最東南に位置する山間村。おと川支流の雨山川の渓谷沿いに集落が立地。東は長山ながやま(現宝飯郡一宮町)、西は大代おおじろ村、南は足山田あしやまだ(現一宮町)上千両かみちぎり(現豊川市)、北は栃原とちはら村と各々山で接する。

村内の熱田神社に永正三年(一五〇六)の本殿屋根替棟札が残る(参河国額田郡神社誌)。室町中期には阿知和氏が領し、奥平氏家譜(生田家文書)に宝徳三年(一四五一)生れの日近ひちか城主奥平貞昌の娘は阿知和民部の室とある。阿知和氏は「領作手内雨山、此民部可為一族」とあり、一六世紀初期は奥平氏領となる。阿知和民部の子は奥平定皓とある(奥平氏家譜)。弘治二年(一五五六)雨山合戦の城主奥平定良については、「奥平監物貞勝三河国宝飯郡雨山に砦をかまへ一族修理定良をして守らしむ」(寛政重修諸家譜)とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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