熱田神社(読み)あつたじんじや

日本歴史地名大系 「熱田神社」の解説

熱田神社
あつたじんじや

[現在地名]朝日村針尾

もとは針尾神社と称した。「東筑摩郡村誌」に「本村ノ西南字針尾耕地ニアリ、日本武尊ヲ祭ル、祭日六月二十一日、社地中もみノ大樹アリ、廻リ一丈七尺八寸」とある。

社宝にこの地方では珍しい木彫の行道面があり、中世中期の作とされる菩薩面で、顔面の摩滅がひどいが、かつてこの地方の寺院で仏事の際お練り供養が行われたことを語る。また御正体(懸仏)が三面あり、美濃国の某寺から伝来した文明一二年(一四八〇)銘の青銅製鰐口は、天正一〇年(一五八二)織田氏が信濃中部へ侵入の際もたらされたとの伝承がある。


熱田神社
あつたじんじや

[現在地名]春日井市下津町

下津尾しもつお村の氏神祭神天照大神・日本武尊・伊弉那美命で、建御名方命を合祀。旧村社。創建は不詳。古くは神明社であったが、林家文書によると天正四年(一五七六)熱田神宮の神官林翁輔大夫の次男弥之助が村に土着し、この社を熱田神社と改称した。「府志」に「熱田祠在下津尾村配享熊野一御前神明」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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