雪菜(読み)ユキナ

デジタル大辞泉 「雪菜」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐な【雪菜】

雪国地方で、雪の中で栽培する菜類。雪によって軟らかく生育する。
コマツナ栽培品種。雪に埋もれてから出る白い花茎食用とする。山形県米沢の名産

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精選版 日本国語大辞典 「雪菜」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐な【雪菜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 積雪の多い地方で、雪中に栽培する菜類。雪によって柔らかく育成するもの。
  3. 菜の栽培品種。コマツナの系統で、九月上旬播種し、冬、雪に埋もれてから出る太い白色の花茎を掘り出して食用とする。根葉は約五〇センチメートルになる。山形県米沢の名産。《 季語・冬 》

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デジタル大辞泉プラス 「雪菜」の解説

雪菜

山形県米沢市で生産される葉物野菜。雪の中で育成される軟白野菜で、米沢藩主の上杉鷹山が考案し栽培を奨励したとされる。郷土料理「ふすべ漬け」などにして食す。スローフード協会により「味の箱舟」に認定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の雪菜の言及

【タイサイ(体菜)】より

…代表的な品種として葉や葉柄が長く,多肉で葉柄の純白な〈雪白タイサイ〉があり,また長崎には大型になる〈二貫目タイサイ〉がある。そのほか地方的な品種も多く,新潟の〈長岡菜〉や山形の〈雪菜〉もタイサイ類に含まれる。栽培は雪の多い北陸,東北,北海道などや中部以西の地域に多い。…

※「雪菜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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