雲の衣(読み)クモノコロモ

デジタル大辞泉 「雲の衣」の意味・読み・例文・類語

くも‐の‐ころも【雲の衣】

雲を天人衣服に見立てた語。くものきぬ。
「天の川霧立ちのぼる織女たなばたの―の返る袖かも」〈・二〇六三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雲の衣」の意味・読み・例文・類語

くも【雲】 の 衣(ころも)

  1. 雲を衣に見立てていう語。また、天女などが着ているという衣服。雲のきぬ。雲の衣手。雲の羽衣
    1. [初出の実例]「天の河霧立ち上る織女(たなばた)雲衣(くものころも)の飃(かへ)る袖かも」(出典万葉集(8C後)一〇・二〇六三)

くも【雲】 の 衣(きぬ)

  1. くも(雲)の衣(ころも)
    1. [初出の実例]「桜花咲き満ちぬれば立田山雲のきぬはたはるるまぞなき」(出典:出観集(1170‐75頃)春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android