織(り)女(読み)オリメ

デジタル大辞泉の解説

おり‐め【織(り)女】

機織(はたお)りの女性。

しょく‐じょ〔‐ヂヨ〕【織女】

機(はた)を織る女。はたおりめ。
織女星」の略。 秋》

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百科事典マイペディアの解説

織女【しょくじょ】

星に関する中国伝説の女主人公。〈織姫(おりひめ)〉。天の川の東に機(はた)を織る織女の孤独を天帝があわれみ,西側の牽牛(けんぎゅう)にとつがせたが,機織を怠るので1年に一度(旧暦7月7日)だけ逢瀬(おうせ)を許した。織女が川を渡る際,鵲(かささぎ)が橋となるという。この伝説から七夕(たなばた)の行事が起こった。星の名としてはこと座のα星ベガの漢名。
→関連項目七夕伝説

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大辞林 第三版の解説

しょくじょ【織女】

はたを織る女。はたおりめ。
琴座のアルファ星ベガの漢名。天の川を隔てて牽牛と対する。織姫おりひめ。七夕姫。織女星。 [季] 秋。 → ベガ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

織女
しょくじょ

中国の星の名、またはその擬人化。こと座の主星ベガのことで、わし座の主星アルタイルの牽牛(けんぎゅう)星と天(あま)の川を挟んで夏の夜空にまたたく。これらの星を見た古代の中国人は、そこに2人の若い男女の姿をみいだし、2人にまつわる伝説を語り伝えてきた。「牽牛と織女」の物語がそれで、織女は機(はた)織りを業としていたが、休むまもなく仕事に精を出しているのを見ていた天帝が、1人きりでいる彼女を哀れんで、牛飼いの牽牛と夫婦にさせた。ところが、ひとたび結婚すると、織女はまったく機織りを顧みないので、怒った天帝は罰として2人を離れ離れにし、1年に一度の7月7日にしか会えないようにしたという。女性たちは織女にあやかって裁縫の腕が上達するよう、7月7日に彼女を祀(まつ)った。この習俗は、「乞巧(きっこう)祭」ともよばれて「牽牛と織女」の物語とともに日本にも伝播(でんぱ)し、奈良時代から行われていた。七夕(たなばた)の行事はこの星祭りが変化したものである。[伊藤清司]

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世界大百科事典内の織(り)女の言及

【牽牛・織女】より

…中国,神話伝説の中にみえる男女一対の神。おそらく元来は牽牛が男の仕事である農耕を,織女が女の仕事である養蚕紡織を象徴し,神話的宇宙観の中で二元構造をなす一対の神格であったものが,星座にも反映されたものであろう。星名は,牽牛がアルタイルAltair,織女がベガVega。…

【七夕】より

…7月7日を特別の祭日とする観念は,おそらく古い農耕儀礼に起源をもつのであろうが,文献資料にのこるものとしては後漢時代の崔寔(さいしよく)《四民月令》が最も古いものの一つである。そこには,この日に書物の虫干しをするほか,河鼓(かこ)(牽牛)と織女の二星が会合するのにあわせて,人々は願いごとをするという(牽牛・織女)。虫干しにされるのは衣服だともされ,衣服に祖霊が依り付くという古くからの信仰と考えあわせ,7月7日が元来,農耕儀礼に結びついた祖霊祭の日であったことが推定される。…

※「織(り)女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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