雷鳥科(読み)らいちょうか

精選版 日本国語大辞典 「雷鳥科」の意味・読み・例文・類語

らいちょう‐かライテウクヮ【雷鳥科】

  1. 〘 名詞 〙 鳥類の一科名。ただし、ライチョウ亜科として、シチメンチョウ亜科などとともにキジ科に含める意見が強い。北半球中部以北に分布するニワトリ型の鳥で、約一六種がある。全長三〇~九〇センチメートル、羽色は黒か褐色と黒の地味な保護色だが、寒帯の種では冬羽は白色になる。主として地上で植物性の食物をとるが、昆虫クモも食べる。森林生、草原生、高山生、ツンドラ生の種があり、草原生の種は繁殖期になると雄が一定の場所に集まって互いに狭いなわばりをめぐって争い、雌はそこを訪れて交尾をして去るという変わった習性で知られる。日本にはライチョウ、エゾライチョウの二種が生息する。北アメリカとヨーロッパでは主要な猟鳥の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の雷鳥科の言及

【ライチョウ(雷鳥)】より

…キジ目ライチョウ科の鳥。ユーラシア大陸,北アメリカ北部,本州中部の山岳地帯などに広く分布し,25亜種に分けられる。…

※「雷鳥科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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