電子ごみ

共同通信ニュース用語解説 「電子ごみ」の解説

電子ごみ

コンピューターや携帯電話、テレビなどの電子機器が捨てられることで発生するごみのこと。インターネットが発展し、パソコンや携帯電話の普及が世界的に拡大、発生量が増えている。水銀や鉛、カドミウムなどの有害物質を含む一方で、金や銅などの有価物も含まれる。先進国で発生した電子ごみが、環境規制が緩く労賃が安い発展途上国に有価物の回収のために輸出され、環境汚染や労働者の健康被害を引き起こしていることが指摘されている。

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知恵蔵mini 「電子ごみ」の解説

電子ゴミ

電子機器や家電製品などの廃棄物の総称。主な品目として、PC、ディスプレイ、携帯電話、テレビ、冷蔵庫、照明器具などがある。電子製品の多くには銅や金などの貴金属希少金属(レアメタル)が使用されており、取り出して売ればビジネスになる。が、一方で、発癌性のある重金属やホルモンを攪乱する難燃剤など、有害物質が含まれており、環境汚染や健康被害の一因になると指摘されている。国連(UN)などが2013年に発表した数字によると、耐用年数の終了に達した電子機器や家電製品の総量は、17年までに約3割増加することが予想されている。また国連では、14年1月、電子ごみの違法取引など、環境に関する犯罪が国際的に深刻な問題となる中、国際刑事警察機構(ICPO)と連携し、電子ゴミの違法取引撲滅に向けた対策強化に乗り出している。

(2014-7-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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