家庭医学館 「電気性眼炎」の解説
でんきせいがんえんゆきめせつがんえん【電気性眼炎(雪目/雪眼炎) UV Keratitis】
強い紫外線を受けると皮膚は日焼けします。これが目におこった状態が電気性眼炎で、病名は溶接光やスキー、冬山でおこることからきています。
[症状]
角膜(かくまく)の上皮(じょうひ)が障害を受けて脱落するために、びまん性表層角膜炎(せいひょうそうかくまくえん)や上皮びらんを生じます。紫外線を浴びて数時間後に発症するので、たいていは夜中に激しい痛みと流涙(りゅうるい)がおこることになります。
ふつう数日以内に治癒(ちゆ)し、後遺症(こういしょう)は残りませんが、痛みが強く目があけにくい間は、非常につらい思いをします。
[治療]
角膜保護剤や感染予防の抗生物質の点眼が行なわれます。痛みを和らげるには眼帯が有効です。