電流の熱作用(読み)でんりゅうのねつさよう(その他表記)heat effect of electric current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電流の熱作用」の意味・わかりやすい解説

電流の熱作用
でんりゅうのねつさよう
heat effect of electric current

物質中を電流が流れることにより,熱を発生したり吸収したりする現象をいう。抵抗に流れる電流により発生するジュール熱温度が一様でない系を流れるとき発熱または吸熱が起るトムソン効果,2つの金属継ぎ目に電流が流れるとき熱の吸収および発生が起るペルチエ効果などがある。逆に熱により電流を生じるゼーベック効果 (熱起電力 ) もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android