電磁パルス(読み)でんじパルス(その他表記)electromagnetic pulse; EMP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電磁パルス」の意味・わかりやすい解説

電磁パルス
でんじパルス
electromagnetic pulse; EMP

核爆発による電磁放射。核装置の材質または周囲の媒体中に散乱している光子から出るコンプトン反射の電子光電子によって引き起こされる。その結果から生じる強力な電場磁場は,電気的・電子的システムに有害な大電流と大電圧の渦巻きを引き起こし,システム内部の回路網を破壊する。

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世界大百科事典(旧版)内の電磁パルスの言及

【核兵器】より

…核分裂反応を起爆に使用しないで高性能火薬,レーザー,荷電粒子等で核融合反応を起こさせる水爆は,研究段階にあると見られる。
【核爆発の効果】
 核爆発に関連して衝撃波(爆風),熱線,放射線,さらに電磁パルス等が発生するが,その効果は地表面と爆発点との相対位置によって異なる。通常核爆発形式を(1)高空爆発,(2)空中爆発,(3)地表爆発,(4)地下爆発,(5)水中爆発に分類している。…

※「電磁パルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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