霊台橋(読み)れいだいきよう

日本歴史地名大系 「霊台橋」の解説

霊台橋
れいだいきよう

[現在地名]砥用町清水

霊基橋・船津橋ともいい、緑川の上流、通称船津ふなつ峡に架かる石造眼鏡橋。幅員五・五メートル、全長八八メートル。単拱式アーチの橋としては日本で最初に建設された大規模なもので、現在でも日本最大の眼鏡橋である。緑川の上流は急流水量も多く、上益城郡矢部やべ(現矢部町)と結ぶ往還は渡舟で横断していたが、増水すると通行不能となり、公式の連絡も矢文などで行うほどであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「霊台橋」の解説

霊台橋

熊本県下益城郡美里町にある石橋。1847年に造られた石造りの単アーチ橋。江戸時代のものとしては日本最大。国指定重要文化財。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の霊台橋の言及

【緑川】より

…矢部町に入ると平家の落人伝説を秘め紅葉が美しい内大臣川を合わせ,矢部四十八滝,五老ヶ滝など多くの滝をかける。上・中流には1847年(弘化4)に架けられた霊台橋(重要文化財)や55年(安政2)に布田(ふた)保之助がオランダの土木技術にもとづいて完成した通水石橋の通潤橋(重要文化財)などの眼鏡橋が多い。中流域の砥用(ともち)町では1971年緑川総合開発の一環として多目的の緑川ダム(総貯水量4600万m3)が建設されている。…

【砥用[町]】より

…農業は米作を中心に茶,タバコ,シイタケを栽培し,畜産も行われる。緑川にかかる霊台橋(重要文化財)は,1847年(弘化4)に築かれた幅4.6m,長さ29.3m,アーチ径間27.5mの石橋で,このほか雄滝亀(おたきかめ)橋や大窪橋などの石橋(水道橋)がある。また北境の甲佐岳の山腹に鎌倉期の木造釈迦如来像(重要文化財)のある古刹福城寺がある。…

※「霊台橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android