霞の洞(読み)カスミノホラ

デジタル大辞泉 「霞の洞」の意味・読み・例文・類語

かすみ‐の‐ほら【×霞の洞】

仙人の住む所。
上皇御所仙洞せんとう
「(水無瀬殿ハ)げに千代をこめたる―なり」〈増鏡おどろの下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「霞の洞」の意味・読み・例文・類語

かすみ【霞】 の 洞(ほら)

  1. 仙人の住む所。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「霞のほら 仙人の住所也」(出典:匠材集(1597)一)
  2. 上皇の御所。仙洞(せんとう)御所。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「春の色をいくよろづ世か水無瀬川かすみのほらの苔の緑に」(出典:拾遺愚草(1216‐33頃)上)

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