霧峰神社(読み)きりみねじんじや

日本歴史地名大系 「霧峰神社」の解説

霧峰神社
きりみねじんじや

[現在地名]由宇町大字由宇

由宇の南部にある大将軍たいしようぐん山に鎮座旧名を大将軍社と称し、祭神は天忍日命・天櫛津命・木花咲耶姫命。

「大将軍縁起」によれば、大内氏は伊予の豪族河野氏と大島郡領有のことで確執を生じた。永正六年(一五〇九)河野氏が大島郡に侵入した折、大内軍は大将軍山へ登り敵情を偵察したが、濃霧のため目的が達せられなかった。が、一心に大将軍神と黄幡神に祈念したところ霧が散じ、敵情を知悉することができ、それがために大島郡の回復がなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の霧峰神社の言及

【由宇[町]】より

…岩国市,柳井市に接しているため,住宅団地の造成が進む。大将軍山の山頂にある霧峰神社は大内氏が大将軍神をまつったと伝える。銭壺山は眺望にすぐれ,由宇川をさかのぼると由宇温泉がある。…

※「霧峰神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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