最新 地学事典 「青ヶ島火山」の解説
あおがしまかざん
青ヶ島火山
Aogashima volcano
伊豆諸島南部,八丈島の南70kmにある活動度ランクCの常時観測火山。海面下700mの基底は約15km×8km, 総体積30km3以上。島は3.5km(北北西~南南東)×2.5kmの楕円形,南半部に1.7km×1.5kmの池の沢火口とその中央火口丘丸山があり,最高点は外輪山北西部で標高423m, 陸上部の体積は約3km3。集落は島北部の緩斜面上にある。島は北西端海岸部の古期の黒崎火山を除き,青ヶ島火山からなり,3,500〜2,400年前に主成層火山最上部の溶岩流・降下スコリア・火砕サージ・岩屑なだれなどの堆積物と池の沢火口の形成があった。17世紀に池の沢で煙・細砂流出などの異常の記録。天明の噴火は,1781年小噴火,83年火砕噴火(丸山火砕丘の原型形成),85年火砕噴火と溶岩流出。この噴火で島民は八丈島に避難,しばらく無人島となった。現在丸山火砕丘,池の沢火口底,島北部などに噴気・高地温異常がある。岩石は大部分が玄武岩で少量の安山岩を伴う。天明噴出物は無斑晶安山岩。参考文献:A.Takada et al.(1992) 火山,Vol.37:233.
執筆者:小野 晃司・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

