日本歴史地名大系 「静居寺」の解説 静居寺じようこうじ 静岡県:島田市伊太村静居寺[現在地名]島田市伊太旗指(はつさし)(八指・初指)の奥、大沢(おおさわ)山の南裾に所在する曹洞宗寺院。青原山と号し、本尊は釈迦如来。開山は賢仲繁哲という。賢仲は遠江国石雲(せきうん)院(現榛原町)開山崇芝性岱の法嗣で、晩年伊太(いた)村の大沢に当寺を開き大沢山静居院と称し、永正九年(一五一二)六月二四日当寺陰寮で死去したという(「日本洞上聯灯録」など)。天文一三年(一五四四)九月二六日の福島助昌判物(静居寺文書)に「伊太村内大沢静居院」とみえ、福島助昌から初指向田二反、堀之内の門口一反などを寺領として寄進され、翌年一月二五日今川義元より山林竹木伐取などを禁じられている(「今川義元禁制」同文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報