非参議(読み)ヒサンギ

デジタル大辞泉 「非参議」の意味・読み・例文・類語

ひ‐さんぎ【非参議】

三位以上で、まだ参議にならない者。
四位で、一度参議になったことのある者。
四位でも参議の資格をもつ者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「非参議」の意味・読み・例文・類語

ひ‐さんぎ【非参議】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三位以上の位階を有しながら、議政官でないもの。一般には未任者について用い、前官者は前大臣、前参議などと称する。
    1. [初出の実例]「非参議従三位長屋王」(出典:公卿補任‐和銅二年(709)長屋王)
  3. 四位で参議を兼ねていないもの。〔九暦‐逸文・天慶八年(945)八月一四日〕
    1. [初出の実例]「なまなまの上達部よりも、非参議の四位どもの、世のおぼえくちをしからず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

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世界大百科事典(旧版)内の非参議の言及

【参議】より

…ただし参議を八座(やくら)の臣というのはこれに由来している。参議は,三位以上の者か,蔵人頭,左・右大弁,左中弁,近衛中将,式部大輔,または5ヵ国の守の歴任者を資格とし,三位以上でも参議にならない者を非参議といった。なお参議はその成立の経過から見ても大・中納言に準ずる地位にあるが,納言のごとく太政官符および官宣旨を下す権限を持っていない。…

※「非参議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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