最新 地学事典 「非双極子磁場」の解説
ひそうきょくしじば
非双極子磁場
non-dipole field
地⼼双極⼦磁場と実際の地球磁場の間の残差をいう。いずれもベクトル量であるので,残差もベクトル量である。⾮双極⼦磁場は地殻起源と外核起源の成分からなり,それらは空間的な周期の違いである程度分離することが可能である。外核起源の成分は,核-マントル境界直下に6個程度の動径⽅向の双極⼦を配置することで,かなりよく近似される。動径双極⼦のいくつかは⻄⽅に移動する(移動性磁場:西方移動)ことが知られており,移動しないもの(停滞性磁場)も強度が変動する。近年南⼤⻄洋の磁気異常帯で⾮双極⼦磁場が顕著に⼤きく(磁場の値としては双極⼦磁場より⼩さく)なっているのが観測され,地磁気逆転の兆候ではないかとの説も唱えられている。
執筆者:渋⾕ 秀敏
参照項目:双極⼦磁場
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

