電気探査(読み)でんきたんさ(英語表記)electric prospecting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気探査
でんきたんさ
electric prospecting

地下の地層岩石地質構造の電気的性質を用いて地下構造などを推定する物理探査。電気的に測定した物性を地下の実際の岩石,構造に読み替える探査法で,地表地質調査試錐調査のように実物を手にしないで推定する。地下の一部や全体の分極状態によって生じる自然電位差を測定する方法と,人工的に電気を流して抵抗率を測定する方法とがある。後者には水平的に電極を直線上を移動しながら,地下の地層の成層状態,特殊の岩体や鉱体の存在を推定する垂直探査と,試錐口に電極をおろしながら測定する電気検層がある。物理探査のなかでは最も普通に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

電気探査【でんきたんさ】

電気探鉱とも。地下鉱床の存在などに基づく電気現象の偏差などを地表で測定して,鉱体の所在や地質構造を推定する方法。地表の電位分布を測定し鉱体を探知する自然電位法と,4本の電極で自然地電流または人工的電流を測定し,地下岩石の比抵抗分布を知り,鉱床の所在をつかむ比抵抗法などがある。石油,石炭の探鉱で行われる電気検層は本法の変形で自然電位の立体分布を測定するもの。
→関連項目地電流物理探査

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世界大百科事典 第2版の解説

でんきたんさ【電気探査 electrical exploration】

大地における人工または自然の電気現象を観測し,その結果を解析することによって地下の地質構造(または目標物)を推定する方法。大地を構成する岩石の電気的な性質が,岩石の種類と状態によって大幅に異なることを利用する。電気探査は,原理から分類して,大地に直流電流を流すことによるもの(比抵抗法,狭義の電気探査),電磁誘導によるもの(電磁法),および電気化学的な分極によるものからなる。前2者は,大地の比抵抗(電気伝導度逆数)の分布を調べるものである。

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大辞林 第三版の解説

でんきたんさ【電気探査】

物理探査法の一。地中を流れる電流の方向や強さなどを測定し、鉱床を探知したり、地質構造を解析する方法。電探。

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世界大百科事典内の電気探査の言及

【地質調査】より

…しかしながら,この推定を確かめたり,さらに深いところの状態を推定するためには,他の方法を用いなければならない。(1)物理探査 いろいろな地球物理学的手法を用いて行う調査方法であり,主として利用する物理量の違いによって方法が異なり,それぞれ,地震探査,重力探査,磁気探査,電気探査,放射能探査,地温探査,物理検層などと呼ばれている。(a)地震探査 地下の岩石や地層の中を波動として伝搬する弾性波の速度を測定することによって,地下構造を明らかにする調査で,古くから,自然発生地震によって地球の内部構造,とりわけ地殻やマントル上部の構造を明らかにするために用いられてきた方法である。…

※「電気探査」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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